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EN JA
INFINITY CLOWD - EVAPORATION CLOCK (IKEA)
2023
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INFINITY CLOWD - EVAPORATION CLOCK (IKEA)
2023
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INFINITY CLOWD - EVAPORATION CLOCK (IKEA)
2023
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INFINITY CLOWD - CIRCLE STAGE.01
2023
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INFINITY CLOWD - CIRCLE STAGE.01
2023
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INFINITY CLOWD - CIRCLE STAGE.01
2023
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INFINITY CLOWD - CIRCLE STAGE.01
2023
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INFINITY CLOWD - CIRCLE STAGE.01
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INFINITY CLOWD - CIRCLE STAGE.01
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INFINITY CLOWD - CIRCLE STAGE.01
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INFINITY CLOWD - CIRCLE STAGE.02
2023
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INFINITY CLOWD - CIRCLE STAGE.02
2023
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INFINITY CLOWD - CIRCLE STAGE.02
2023
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INFINITY CLOWD - CIRCLE STAGE.02
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INFINITY CLOWD - CIRCLE STAGE.02
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INFINITY CLOWD - CIRCLE STAGE.02
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INFINITY CLOWD - CIRCLE STAGE.03
2023
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INFINITY CLOWD - CIRCLE STAGE.03
2023
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INFINITY CLOWD - CIRCLE STAGE.03
2023
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INFINITY CLOWD - CIRCLE STAGE.03
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INFINITY CLOWD - CIRCLE STAGE.03
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INFINITY CLOWD - CIRCLE STAGE.03
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INFINITY CLOWD - CIRCLE STAGE.03
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INFINITY CLOWD - CIRCLE STAGE.03
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INFINITY CLOWD - SQUARE-S.01
2023
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INFINITY CLOWD - SQUARE-S.01
2023
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INFINITY CLOWD - SQUARE-S.01
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INFINITY CLOWD - SQUARE-S.01
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INFINITY CLOWD - SQUARE-S.01
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SINKING
Data
2017
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Hello World
Data
2017
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Shota Maehara
1986年5月、愛知県、名古屋市に生まれる。
商業建築デザイナーの家に生まれ、高校のデザイン学科在学中から音楽やデザインに浸しみ、卒業後すぐ音響の仕事で独立、その後一度も就職することなく、デザイン、プログラミング、3Dグラフィックスなどの仕事などで生計を立てる。
2016年頃からインスタグラムで自身の3Dグラフィックスアートを公開していたが、2018年、子供が産まれたのをきっかけに活動を一時中断。
後2023年、軟質発泡体(フォーム)を樹脂と粉体ガラスで固めるという珍しい技法を使った立体作品を制作、発表。現在も制作活動を続けている。
最新シリーズである、「INFINITY CLOWDS」は雲であるかのような、増殖する微生物かのような、不思議な立体作品。
真っ白で、少し光を通し拡散するその作品は、光の当たり具合によって、様々な見え方に変わります。
その感覚は雲や海を見ている時に近いかもしれません。人は時に当たり障りもない形に自身の内面を重ねたりしますが、
この作品群も同じように眺めているほどに、心が静かになり、その奥深くにある想いや、小さなささやきに耳をかたむけ始めます。
素材にメラミンフォームや、特殊な粉体ガラスを用いるなど、これまでにないマテリアルや、そこから生み出される新たな造形技法が使われているところがとても面白く、この表現手法が次にどんな姿や表情を見せるのか、是非注目して頂きたいポイントの一つです。
新しい表現と視点の追求
時に、空を彩る優しい雲であったり、気候変動の象徴のような積乱雲であったり、恐ろしい戦争や災害の爪痕としての煙であったあり、どことなく、物事の儚さや万物の振る舞いを連想させるINFINITY CLOWDシリーズ。
気候変動や、戦争の爪痕としての煙などは現代を象徴する内容であり、それらの意味合いを含む場合もあるかもしれませんが、それ以上に私が意識して制作しているのは、モチーフの一つである雲が、何もない所から生まれ、無限に増殖し、形を変え、そしていつしか消えていくという事です。そしてこの作品群がランダム性の高い自然の雲や煙とは違うのは、ストーリー性を持った帯状の広がりがあるという点です。似通いながらも二度と同じ形を見せず、歪曲しながらも戻る事なく一定の方向へ向かうその姿に、私の場合は人間を含めた物事の一生を重ねずにはいられません。
多くの作品には"異質なポイント"を入れています。柔らかな質感の雲と対照的な素材で作られたそのポイントは、生命性の薄い雲というモチーフに主体的な視点を与え生命感を与えます。また、雲の流れを時間軸と捉えた場合、ある時間の一点を指し示しているようにも感じさせ、時間を行き来する事が出来ない私たちの象徴であるかのようにも見えます。簡単に言えば物事の行末を四次元的な立体で抽象的に表現したかったのかもしれません。
また、見方を変えれば、木の密集した森の形のように見えたり、成長する微生物に見えたり、何かの自然現象を遠くから眺めているようで、なぜその形になったのかを想像させ、ある時は落ち着きを、ある時は儚さを、ある時には懐かしさを、ある時には恐怖や怒りを、鑑賞する時間や場所によって様々な感情を呼び起こします。
まず、「感情の鏡になる」という事。これは私が私の作品に求める一つ目の要素で、見た人の心の中で消化され、それが感情や行動や言葉となる事。その瞬間にアートは完成するのかもしれません。
第二に、「環境の鏡になる事」それは見え方が周囲の光に大きく左右されるという事です。多くの作品は光を表面的に良く反射する事で様々な環境でも安定した色彩が再現されやすくしますが、この作品群は光を屈折、拡散し、たくさんの半透明な影を落とす事で周囲の光の複雑さを良く反映し様々な見え方に変わります。
そうする事で、今見ている作品は今しか存在しない事を認識しやすくなり、所有できるアートとして飽きのこない作品になると考えています。
マテリアルと製作方法の追求
このシリーズ INFINITY CLOWDS は、納得のいく仕上がりになるまで、素材選びやその研究、制作手法の確立におよそ2年を要しました。様々な塗料やフォーム、粉体材料を試し、ようやく透明感があり、重力を感じさせず、かつ、作品として輸送や展示に耐えうる強度を併せ持たせる事がようやく可能になりました。
この作品群の制作のスタートは柔らかいメラミンフォーム から始まります。メラミンフォームの整形はその柔らかさ故に簡単な部分と難しい部分に分かれますが、破ったり、ミキサーで細かくしたりする事が出来るのは、この素材ならではの特徴です。メラミンフォーム は驚くほど軽く、1リットルあたり6gしかありません。そして整形後は、その微細なセルにレジンや粉体ガラスを含ませる事によって、丈夫な構造体を形成してゆきます。重力で撓まないよう、何段階にも分け、徐々に固めてゆきます。
この作品群は白色に見えますが、白色の顔料は一切使われておらず、粉体ガラスが光をランダムに拡散する事で得られる透明感のある白色です。反射して得られる白色では無いため、表面下数センチで光を拡散し、3Dグラフィックスで言う、サブサーフェイススキャッタリングのような状態になり、丈夫な構造体でありながら、とても柔らかな印象を保ちます。
また、その使い勝手の良さから近年とてもポピュラーな素材であるエポキシレジンですが、このシリーズでの使われ方は他の多くの作家の作品とは全く異なります。レジンといえば透明でツルツルとしたガラスのようなイメージですが、この作品群の表面の質感は上質な紙であるかのようにさらさらしています。
エポキシレジン特有の質感は殆ど利用する事なく、あくまで細かいところまで強度を保ち詳細に固められる純粋な"のり"としての用法に留まり、粉体ガラスとメラミンフォーム から得られる質感を最大限に活かしています。
またレジンと言えば経年劣化による変色が問題となってきましたが、技術の進歩によって、かなり変色しずらいものになっており、またこの作品群にもそうしたレジンを使用しています。
耐候性と強度上、屋外に展示する事はできませんが、素材の性質上、重たくも、軽くもでき、小さいものから大きなものまで製作することが可能です。性質としては、絵画と同じような扱いが可能です。
この作品群は展示する場所や光の当たり具合で様々な表情を見せます。いろんな場所で多くの方に作品を楽しんで頂けたらと思っています。
INFINITY CLOUDSの制作にあたって -アートの文脈-
幼い頃から言葉で表現するよりも音や絵画で表現する事が好きで、こういったコミュニケーションは言語よりもはるかに互換性や再現性が悪く、個々人の視点によって解釈が大きく異なる事も早くから理解していました。
ただ、伝わる時には、より深く突き刺さり、受け手の感性と交わって、それぞれの心の中に多様な新しい変化やアイデアが生まれ、鑑賞者や、それを含む集団の行動に変化を与え、そして社会に還元される。これはアートの一つの役割であると考えています。
さらにそれは言語化、再解釈され、新たなアートを生み出し、文脈を作っていく訳ですが、同時に一昔前のそれとは大きく変わってきているのでは無いかとも思っています。
情報が民主化された現代ではその拡散スピードは昔とは比べ物にならないくらい早く、ポピュラーなアーティストやアート、コミュニティが無数に存在し、その文脈も多岐に渡るのが現代であると私は認識しています。歴史は浅かれど、昨日まで存在しなかった全く新しい文脈やムーブメントが今日産まれても不思議はありません。
なので自身のアートの文脈を自ら詳細に定義することは難しいと考えており、意識して制作する事もあまり無いのですが、強いて考えてみれば、草間彌生の初期の作品、無限の網シリーズ、には大きく影響を受けている気がしています。学生時代、ちょうど草間彌生の回顧展があり、彼女の作品に初めて触れた時には本当に衝撃を受けました。そこで目にした様々なものが「繰り返される」という事、同じ繰り返しでも様々な要因で見え方が違う事、ユニークな主題の選び方や、増殖、侵食、死、再生といった普遍的なテーマを魅力的に描く事には大いに影響を受けました。
また、ダニエル・アーシャムの作品に大きく影響を受けています。彼の作品は物体の内部が垣間見えるようにして全体の内部構造を創造させる技法が良く使われていますが、この考え方はINFINITY CLOWDSシリーズも同様で、内部で光を拡散する事で同じ効果を狙っています。
また、これはアートの文脈ではないかもしれませんが、3Dグラフィックス技術の進化から受ける影響も大きなものとなっています。それは芸術的な部分というよりは、技術的な部分に現れているかもしれません。作品の表面下での光の散乱具合や、色そのものよりも、拡散具合や影の色調、表面の微細な凹凸をコントロールする事で作品を作り上げていくという考え方は3Dグラフィックスでシェーダを作る作業に良く似ています。また光の通過具合や拡散具合で表情豊かな影の濃淡を作る事は3Dグラフィックスでグローバルイルミネーションをコントロールしている感覚に似ています。
今後もプロジェクトが進み作品が洗練されてくる事でその位置付けが明白になってゆくかもしれません。
Shota Maehara
He was born in May 1986 in Nagoya, Aichi Prefecture, Japan, to a commercial architecture designer family. He immersed himself in music and design during his high school design program, and immediately became independent in sound work after graduation, earning a living through various jobs such as design, programming, and 3D graphics without ever getting employed.
From around 2016, he began sharing his 3D graphic art on Instagram, but suspended his activities in 2018 due to the birth of his child. Later in 2023, he created and phblished three-dimensional artwork using a unique technique of solidifying soft foam with resin and powdered glass. He continues his creative activities to this day.
His latest series, "INFINITY CLOWDS," is a mysterious three-dimensional artwork that resembles clouds or proliferating microorganisms. The white work slightly diffuses light, and changes its appearance depending on the angle and intensity of light.
Looking at the work may give a similar feeling to when gazing at clouds or the sea. Just like when people sometimes overlap their inner selves onto non-descript shapes, the longer you gaze at these works, the more your heart quiets down and begins to listen to the deep emotions and whispers inside.
The use of interesting materials such as melamine foam and special powdered glass, as well as new sculptural techniques created from them, are very fascinating. It is a point to note how this expression technique will show new forms and expressions in the future.
The pursuit of new expressions and perspectives
Sometimes gentle clouds that color the sky, sometimes cumulonimbus clouds that symbolize climate change, sometimes smoke that remains as a scar of terrible wars and disasters - the INFINITY CLOUD series somehow reminds us of the fragility of things and the behavior of all things.
Climate change and smoke as scars of war may be symbolic of modern times, and may contain meanings related to them. However, what I am conscious of when creating these works is that one of the motifs, clouds, is born from nothingness, grows infinitely, changes shape, and eventually disappears. What sets this series apart from random natural clouds and smoke is that it has a wide, story-like spread with a certain direction that never shows the same shape twice, while distorting without returning to the original form. In my case, I cannot help but think about the life of things, including humans, which are repeated but never the same.
Many of the works have "unique points". These points, made of materials contrasting with the soft texture of the clouds, give a sense of vitality to the motif of lifeless clouds and provide a subjective perspective. Moreover, if the flow of clouds is seen as a timeline, it may seem to be indicating a certain point in time, like a symbol of us who cannot travel through time. In short, I may have wanted to abstractly express the outcome of things in a four-dimensional form.
Furthermore, viewed from another angle, it may look like the shape of a dense forest, like growing microorganisms, or like observing a natural phenomenon from a distance, making us imagine why it took that shape. Depending on the viewing time and place, it evokes various emotions such as calmness, transience, nostalgia, fear, and anger.
Firstly, "becoming a mirror of emotions". This is the first element that I seek in my works, which are digested in the mind of the viewer and become emotions, actions, or words. At that moment, the art may be completed.
Secondly, "becoming a mirror of the environment". This means that the perception is greatly influenced by the surrounding light. While many works reproduce stable colors in various environments by reflecting light superficially well, this series reflects the complexity of surrounding light by refracting and diffusing light, casting many translucent shadows, and changing into various appearances.
Pursuit of materials and fabrication methods
This INFINITY CLOWDS series took approximately two years to complete, as it required extensive research and establishment of the production process, including the selection of suitable materials. Various types of paint, foam, and powdered materials were tested until the desired level of transparency, weightlessness, and strength that could withstand transportation and exhibition as a piece of artwork was achieved.
The production of this series of artworks started with a soft melamine foam. The shaping of the foam is divided into easy and difficult parts due to its softness, but its characteristic of being able to be torn or crushed into small pieces by a mixer is unique to this material. Melamine foam is surprisingly light, weighing only 6g per liter, and after shaping, a robust structure is formed by filling the fine cells with resin or powdered glass. The process involves multiple stages to gradually solidify the foam to prevent bending under gravity.
Although this artwork appears white, no white pigment is used. The opaque white color with transparency is obtained by the random diffusion of light by the powdered glass. As it is not a reflected white color, the light diffuses several centimeters below the surface, creating a soft impression like sub-surface scattering in 3D graphics, while also being a sturdy structure.
Furthermore, epoxy resin, which has become increasingly popular in recent years due to its excellent handling properties, is used in this series in a completely different way than in many other artists' works. While resin is generally thought of as transparent and smooth like glass, the surface texture of these artworks is as smooth as high-quality paper.
The unique texture of epoxy resin is hardly utilized, and it is used purely as a strong adhesive that can be solidified in detail, while maximizing the texture obtained from powdered glass and melamine foam.
Resin has become an issue in terms of discoloration due to aging, but technological advances have made it much less prone to discoloration, and such resin is also used in this series of artworks.
Although it is not possible to exhibit these artworks outdoors due to their weather resistance and strength, they can be made both heavy and lightweight, and in sizes ranging from small to large, due to the nature of the materials used. In terms of handling, they are similar to paintings...
These works show various expressions depending on the place of exhibition and the angle of light. I hope many people will enjoy these works in various locations.
Context of Art
From a young age, I've enjoyed expressing myself through sound and paintings more than through language. I understood early on that this form of communication is much less compatible and reproducible than language and can be interpreted quite differently depending on each person's perspective.
However, when it does communicate effectively, it can deeply penetrate and interact with the receiver's sensitivity, generating diverse new changes and ideas within each individual's mind. It can affect the behavior of the audience and the community it belongs to and, in turn, contribute to society. I believe that this is one of the roles of art.
Furthermore, it is also constantly being linguistically and reinterpreted, creating new art and contexts. But at the same time, I think it has changed significantly from what it was in the past.
In today's world, where information has been democratized, the speed of its diffusion is much faster than in the past, and there are countless popular artists, arts, and communities with various contexts. I recognize that we are currently living in an age where new contexts and movements that did not exist until yesterday can be born without any wonder, despite the shallowness of history.
Therefore, I find it difficult to define the context of my art in detail on my own, and I do not often consciously create it. However, if I had to think about it, I was greatly influenced by Yayoi Kusama's early works, her INFINITY Nets series, and Daniel Arsham's works.
Also, this may not be related to the context of art, but I am greatly influenced by the advancement of 3D graphics technology. It may be more visible in the technical aspect than in the artistic aspect. The idea of building a work by controlling the scattering of light under the surface of the work, the diffusion of light, the color of shadows, and the micro unevenness of the surface, is similar to the process of creating shaders in 3D graphics.
As the project progresses and the works become more refined, their position may become clear in the future.
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